昔遊んでたゲーム

時々、昔遊んでたゲームが無性にやりたくなる時ってありませんか?

産まれて初めてTVゲームとして遊んだ、本当に初期のファミコンソフト。
隠し要素まで徹底的に遊び倒したスーパーファミコンのRPG。
爆発的ヒットになったものの、続編が2本くらいで止まっちゃって、その後音沙汰のないプレイステーションのパズルゲームとか。

どうにもそういう「記憶の中では永遠にマイベスト」みたいなゲームが、よくわからないタイミングで遊びたくなって、その都度昔のゲームハードを引っ張り出してくることが、僕はしばしばあります。

実際、ただ過去のゲームを遊びたいという理由だけで、テレビもAV端子ケーブルが使えるものをわざわざ探して購入するくらい。

重症かもしれません。

つい先日も、どういうきっかけだったのかなんてすっかり忘れてしまったのですが、昔散々遊んだRPGが無性にやりたくなって、プレイステーション2を引っ張り出してきました。

遊びたかったのは、「ウィザードリィ ~DIMGUIL~」というプレステ(2ではないです)のソフト。

このゲーム、自分がプレイするキャラクターを作成する形式なのですが、とにかく凄まじい勢いでこのキャラクター達が死んでいきます。

気持ち悪いウサギみたいなヤツに首をはねられて即死。
敵を倒した後の宝箱を空けたら、罠の爆弾が作動して全滅。
ダンジョンの奥の方で毒にかかって、一歩進むごとにゴリッとHPが減っていき、出口にたどり着くあと一歩という所で死亡。

本当にこんなのばっかりです。

更に、町にある教会でキャラクターを蘇らせてもらえるのですが、どういう訳か蘇生失敗して死体が灰になってしまったり。
それを更に蘇生させることもできるのですが、これも失敗することがあり、そうなるとキャラクターはゲームから完全に消滅。

冒険を進めて育て上げたキャラクターが、ちょっとした運の悪さで即消滅。
泣いても喚いても二度と戻ってきません。

何でそんな「マゾゲー」をプレイしていたのか。
しかも十数年後に突然やりたくなったりするのか。
不思議に思われる方も多いかと。

何だかこのゲーム、妙な中毒性があるんです。

敵を倒し、宝箱を開けると「ぶき」とか「よろい」とかだけ表示されたアイテムが手に入ります。
この状態だと、そのアイテムがどんなものなのかわからないようになっています。
お店で鑑定してもらうと正体が判明するのですが、これが何と言うか……くじ引きみたいでワクワクします。
たいしたことのないアイテムだったり、場合によっては呪いのアイテムだったりするのですが、時折物凄く強力な武器防具が見つかり、それを装備しただけで戦闘能力が一変することも。

そうやって強力な武具を見つけて、装備させ、強くなってまた強力な敵に挑んで、更に更に強力な装備を手に入れて……。

こういうのをゲームジャンルとして「ハック&スラッシュ」と呼ぶそうですが、そのどんどん強くなっていく感覚が癖になっていくというか。

しかも、下手を踏めばそんな強化したキャラクターが一瞬で消えることもあり得る訳です。
否が応にも慎重になりますし、そのヒリヒリ感もまたたまらなくなってくる。

やってみないとなかなか理解しづらい感覚だと思います。
ですが、このゲームを最初に遊んだ頃の僕は一気に虜になってしまい、
「あーッ! なんでこんな所で罠ひっかかるんだよッ!」とか、
「え? 今何で死んだ? いつの間に死んだんだ? マジかよ!」とか、
酷い悪態をつきながらも、寝る間を惜しんでプレイしていたものです。

流石に今プレイしてみると、「やっぱりグラフィックが荒いな」とか、「ちょっとストレスになるくらい動作が遅いな」とか、どうしても昨今のゲームと比べてしまいがちになります。

アイテムの解説文などを見ても、基本は「だ、である」で統一されているのに、ぽろっと「です、ます」になっているものが混じっていたりして、苦笑いを浮かべるなんてことも。

それでも当事のワクワク感というか、思い出補正のようなものが遊んでいる内に沸きあがってきて、気付くと時間を忘れてプレイしてしまいました。

ただ、若い頃と同じ調子で遊んでいると結構ぐったり疲れてしまい、ゲームをプレイするのも体力がいるんだな……と痛感した次第です。
年取ったなぁ……。

スマホで遊ぶゲームアプリもお手軽で楽しいのですが、やっぱり実際の機体で遊ぶのっていいよなと感じるのは、自分が「回顧厨」とかいうヤツだからなのでしょうか。

でも、良いものは良いし、面白いものは面白い。

しばらくはこの「ウィザードリィ ~DIMGUIL~」を、昔のセーブデータを使わず最初からプレイすることに力を注ぎたいと思います。

ちなみに現時点で既に何人かのキャラクターがお墓の中へ行ってしまいました。
これはそういうゲームだから!

皆さんもご実家などに昔のゲームハードがあったら、一度遊んでみてはいかがでしょうか?
懐かしい記憶が蘇る、楽しい時間が過ごせるかも。

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